経絡@roma ~五行の泉~肝⑤
今日は肝のキーワードのひとつ、木について。肝の木=命の木です。
木は「伸びる」「育つ」「(風に)揺れる」ことから、肝を病むと伸び伸びした流れが阻害され、イライラしたり逆に鬱になる。振戦といって、からだの一部が振るえる(風に揺れる様。風もまた肝のキーワードでしたね)こともあります。
イラストのように木は【天地に養われ天地を結ぶもの。気の昇降出入りを司る】という肝木の身体観であり、生命力そのもの!
頭で考えてばかりいると生命力が他の場所に行き届かなくなり手足が冷えたり、
病と戦おうとして食欲がないのに無理に胃腸に生命力を送り込もうとするなどで体力が奪われたり、
排尿排便などの生理的活動を気張らないと出来ないときは生命力である肝が弱っている、と診ます。
『肝を張らない➡️がんばらない』で、リラックスして心身のことを忘れて物事にあたっているときは、肝が生命力を偏らせなくても各々の活動にゆとりができます。
このゆとりを蓄積していくところが【腎】であり、蓄積されたゆとりを【精】と呼び(腎精)、生命の危機にさらされたときはこの精を使って肝を立て直すのです。
肝臓は沈黙の臓器などと言われますが、中医学でいう肝は臓器本体のことだけを指すのではありません。本来は私たちの生きる意志、感情、欲望と繋がりがあり、意識的にコントロールできる機能をまとめて肝と総称します。
エッセンシャルオイルはリラックスできるものや落ち着きを取り戻すものを選んで、肝を養生しましょう。
🌿リラックスに
ラベンダー
イランイラン
レモン
アロマタッチ
ローマンカモミール
ゼラニウム
フランキンセンス
サンダルウッド
クラリセージ
🌿本来の自分を取り戻す
オレンジ
🌿落ち着きを取り戻す
アースリズム
🌿精神的な疲労が長く続いているとき
バジル:レモングラスを1:1で合わせ、こめかみ、首の後ろ(髪の生え際中央の窪み)や足裏に塗布、マッサージ。
またはディフューズするのもよい。